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寿陵(じゅりょう)」は「生前墓」ともいい、生前元気な時に建てるお墓のことをいいます。

「寿陵」はここ数年で急激に増えてきました。その背景には核家族化や墓地不足があります。

核家族化は、家族血縁(個人)の墓を増やし、墓地不足は早めに自分の墓を確保しておこうという動きに結びつきます。

「寿陵」の場合、墓石に彫刻される生前戒名(宗派によっては法名、法号ともいう。一般的には戒名)の文字は朱色で書かれます。

「寿陵」は中国でも古くから行われたおめでたい事とされ、古書にも「寿蔵」、「寿穴」、「寿堂」などと書かれています。

生前戒名を朱色で書くのは、朱色はお祝い事の色とされているからです。

仏教の教えの中には、死と生はくり返しめぐる"輪廻転生"という考え方があります。

この考え方でいきますと、自分の墓を建て一度死に、あらためて生まれると、新しい生は長いのが当然ですから長寿につながるのです。

また、「自分の生前にあらかじめ死後の冥福を祈ったり、早死にした子の供養をすること」を"逆修"といい、仏教ではたいへん功徳(くどく)の高い善行とされています。

ですから、「寿陵」つまり生前にお墓を建てると言うのは仏教の教えに従った、功徳の高い行為であるといえます。



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